L2TP over IPSec なリモートアクセス VPN を最速で用意する (Windows Server 2012 R2)
こんにちは、ももんが大好きの小山です。
きょうは、Windows Server 2012 R2 でリモートアクセスを構成してVPC上のリソースを安全に利用できるようにする方法についてご紹介します。併せてNATも構成していますから、インスタンスのEIPでインターネットへ出ることもできますよ!
以下の通りに作業するだけで、15分未満で必ずつながるリモートアクセスを構成することができます。ぜひやってみてください!
役割の追加
役割と機能の追加ウィザードを実行して、サーバーの役割「リモート アクセス」をインストールします。
サーバーの役割の選択ページではリモート アクセスを選択しましょう。
役割サービスの追加ページでは、DirectAccess および VPN (RAS) とルーティングを選択します。
役割の追加が完了したら、赤枠の「作業の開始ウィザードを表示する」を選択します。
作業の開始ウィザードでは、「VPN のみを展開します」。
ルーティングとリモートアクセス
ルーティングとリモートアクセスの画面が表示されたら、コンピューター名を右クリックしてルーティングとリモートアクセスの構成と有効化を選択します。
ルーティングとリモートアクセスサーバーのセットアップウィザードが表示されます。次へで進みましょう。
構成ページでは、カスタム構成を選択します。
カスタム構成ページではVPNアクセス、NAT、LANルーティングを選択します。
セットアップウィザードを完了して...
サービスを開始します。
ルーティングとリモートアクセスの画面に戻ったら、もう一度コンピューター名を右クリックしましょう。続いてプロパティを選択します。
セキュリティタブから「カスタム IPsec ポリシーを L2TP/IKEv2 接続で許可する」を選択します。事前共有キーも設定しますが、以下の例を真似しないでください! かならず自分たちしか知らない共有キー (PSK) を設定します。
IPv4タブのIPv4 アドレスの割り当てでは静的アドレスプールを使うを選択します。追加ボタンからクライアント用のアドレスプールを追加しましょう。
「L2TP/IKEv2 接続のカスタム IPsec ポリシーを有効にするには、ルーティングとリモートアクセスを再起動する必要があります。」
コンピューター名を右クリックしてサービスを再起動しましょう。
以下の要領でNATインターフェイスを追加します。
インターフェイスとしてEthernetを選択しましょう。
インターネットに接続されるパブリック インターフェイスとこのインターフェイスで NAT を有効にするを選択します。
念のためにサービスを再起動して完了です。お疲れ様でした!
つないでみる
さっそくつないでみましょう。あらかじめローカルユーザーとグループから接続に用いるユーザーアカウントのプロパティを開いて、ダイヤルインタブのリモートアクセス許可からアクセスを許可しておきます。
リモートアクセスで接続したいコンピューターが OS X の場合、以下の要領でビルトインVPNクライアントを設定できます。Windows PC は持ち合わせていないため確かめることができませんが、まず繋がるでしょう。
ルーティングとリモートアクセスサービスで設定した事前共有キーは、Shared Secretとして入力します。
つながりました!! この緑のバーが見えたときほど嬉しい瞬間はありません。
インスタンスへPINGしてみました。
ルーティングとリモートアクセスサービスでNATを構成しましたから、VPC上に存在しないホストであってもVPCのDNSサービスが使えます!
おわりに
いかがでしたか? Windows Server 2012 R2 のルーティングとリモートアクセスサービスを使うと、誰でも簡単にVPNを用意できることがわかりました。世界中のリージョンへ接続して、遠い国へ行った気分を味わいましょう!